
着物でお出かけ
-関西オススメスポット編-
着物のデメリットとしてよくあげられるのが『着ていく場所がない』という事です。
せっかく自分で着付けができるようになった、と思っていても着ていく場所がないと意味がありません。
着付けの練習の意欲にもつながってくると思います。
浴衣は花火や夏祭りといったイベントがありますが、着物を着ていくイベントも探せば案外あります。
ここでは着物や浴衣の『着ていきやすい場所』、『着物や浴衣と雰囲気がマッチしている場所』をご紹介します。
最近は意外にお祝い事などの式事ではない普段着として着物を着用をしたいという方の意見が多いように感じます。
普段着としての和装を楽しみやすい場所を選定していますので是非ご覧ください。
※chuins.jpの活動場所が関西のため関西周辺になってしまいます。早く東京での活動もできるように頑張ります。笑
京都編
京都はオススメスポットが他府県に比べ多いです。
自然が多かったり、昔からの景観を大切に保ちたいという意識の強い地域になりますので、着物や浴衣の雰囲気に合う場所も次第に多くなります。
もちろん着物屋さんも至る所にあるので着物を着て着物屋さん散策も一つの楽しみかもしれません。
シーズン毎にオススメスポットを2箇所ずつ紹介していきます。続きを読む
春(オススメお花見スポット)
円山公園(京都市東山区円山町)
京都の春のオススメスポットの1箇所目は円山公園になります。
円山公園は桜の季節ではなく、紅葉の季節でも楽しめるポイントになっています。
円山公園の桜は何と言っても円山公園の中央に立つ大きなしだれ桜でしょう。
もちろん桜はたくさん咲いているのですが、このしだれ桜のインパクトには他府県の桜と比べてもインパクトはあります。
例年大体3月中旬〜4月中旬にかけてが見頃で、この時期の日没から夜の1時までライトアップも行っています。
周りには八坂神社や祇園町もありますので着物散策にはオススメのスポットとなっています。
アスセスはJR京都駅から出ている市バスで20分ほどの距離となっています。
タクシーは使わずともこの市バスで大概の場所はいけると思います。
哲学の道(京都市左京区)
哲学の道は約2kmの散策道です。
哲学者や文学者の方々がこの哲学の道を散策したのが由来です。
哲学の道は疎水沿いに散策道があるだけですが、桜が満開の時期には桜のトンネルのような光景を楽しむことができます。
普段は近隣の方々が利用する散策道になっていますが、桜の時期にはたくさんの人が訪れる名所となっています。
哲学の道沿いにおしゃれな京都らしいお店も立ち並んでいるので、お茶をしながら着物を着て散策なんてのも楽しいと思います。
アクセスはJR京都駅から市バスで30分ほどのところの銀閣寺前で下車になります。
哲学の道を歩き続けると銀閣寺にも行くことが出来ます。
着物で桜散策と風情ある建物を観光することが出来るのでオススメスポットです。
夏(オススメ夏祭り)
祇園祭(京都市東山区祇園町北側)
京都の夏祭りと言えば祇園祭でしょう。
もはや日本を代表する祭りと言っても過言ではないと思います。
7月1日から1ヶ月間行われる祭りなのですが、時期として有名なのは宵山、宵々山と呼ばれる前夜祭の時期でしょう。
15日が宵々山、16日が宵山と呼ばれる期間になります。
この期間は出店、夜店が立ち並ぶのでまさに夏祭りといった雰囲気を楽しむことが出来ます。
が、ものすごい人になるので混雑は必至です。
浴衣の人もかなりの人がおられますので帯の結び方やコーディネートのお手本になる方も見つかると思います。
京都ならではのお店や建物もたくさん建ち並んでいる場所になりますので一度浴衣で訪れてみると良い思い出になると思います。
五山の送り火(京都市左京区浄土寺)
京都の夏のオススメスポット2箇所目は五山の送り火です。
その中でも一番有名な大文字の送り火をピックアップします。
8月16日と祇園祭の宵山とまる1ヶ月違う日にに行われます。
時間は20時に点火されます。
実際によく見える位置は鴨川の堤防や丸太町橋からがよく見えるスポットとなっています。
ただ、少し距離もありますので遠目に見える形にはなります。近距離でみたい方であれば京都御苑が人気スポットとなっています。
近距離の良さはパチパチという音も聞こえてくる事です。
五山の送り火注意点は点火から鎮火まで1時間もない事です。
なので下見は必須と言えるでしょう。
鴨川周辺も京都御苑も京都を代表するスポットとなっていますのでまさに浴衣デートにはぴったりと言えるのではないでしょうか。
花火のような一発的なインパクトはありませんが、五山の送り火だからこそ見える景色や雰囲気を味わえるイベントになっています。
7月16日と8月16日は“THE浴衣“を満喫できる最高の期間になっていると思います。
秋(紅葉オススメスポット)
嵐山(京都市西京区、京都市右京区嵯峨)
京都の紅葉スポットといえば嵐山でしょう。
渡月橋やトロッコ列車、天龍寺など有名スポット満載です。
赤や黄色に染められた嵐山はまさに絶景となっています。
街の作りも古き良き京都の情景を残していますので着物で出かけるにはぴったりの場所と言えます。
11月中旬から12月中旬の1ヶ月間程が見頃になります。
夜のライトアップも場所にもよりますが行っているところが多いです。
11月11日〜12月4日までライトアップを行っている期間になりますので是非この時期に散策するのが良いのではないでしょうか。
嵐山は着物の方や着物屋のイベントもよく行われているので、着物を着ていて浮いたりする事はないです。
嵐山でたくさんの素敵な着物姿に出会える事も出来るでしょう。
二条城(京都市中京区)
二条城は徳川家康が造営したとされている世界遺産です。
二条城の紅葉の見ごろは11月上旬から12月上旬となっています。
夜のライトアップはありませんので、日中しか観光する事ができません。
二条城は入城料が必要になりますがそれを払ってでも見る価値は十分にありますので、紅葉の時期以外でも是非観光して欲しいスポットです。
二条城周辺には少し歩いたり、電車に乗ったりしなくてはいけませんが、30分ほどの距離に永観堂という京都の紅葉でも特に人気の高いスポットがあります。
永観堂はライトアップもしていますので日中は二条城を散策し、夕方から夜にかけて永観堂を観光するのもオススメルートになっています。
是非、着物姿で二条城周辺を散策し、タイムスリップ感を味わってみてはいかがでしょうか。
冬(初詣などのお参りオススメスポット)
伏見稲荷大社
オススメスポットとしてはすごく難しいところですが、伏見稲荷大社は初詣の正月三が日の参拝者は約270万人にもなるそうです。
混雑するので着物だと少ししんどいかもしれませんね。
ただ、やはり圧倒的人気を誇る伏見稲荷を紹介せずにはいられません。
オススメの時期は1月3日の夕方以降です。
3日以降でないと混雑が凄すぎて人の頭しか見えない状況になってしまいますので、拘りがないのであれば三が日は確実の避けた方が良いと思います。
1月5日には大山祭という一般の方も参加できるお祭りもしています。
また屋台は2月2日まで出ているので、三が日以外で行かれても楽しめる形になっていますので、是非混み合わないゆったりした日に着物を着て参拝に行ってみてはいかがでしょうか。
八坂神社
初詣のスポットもたくさんありますが、八坂神社を紹介させていただきます。
八坂神社も三が日は大混雑するスポットですが、伏見稲荷ほどではありません。
八坂神社は三が日で約100万人の方が全国から参拝に来られます。
伏見稲荷に比べるとマシとは言っても、混雑はしますので八坂神社も三が日を避けた他の日の方がゆったり出来て良いのではないかと思います。
また八坂神社は終日解放していますので、特に拘りが無ければいつでも参拝のできる場所となっています。
屋台も1月5日までは出ていますが、近くには四条通りがありますので、特に出店がなくても十分に楽しめるスポットとなっています。
着物を着られている方も普段から多い場所になりますので、着物スポットとしては年中人気な場所と言えると思います。
大阪編
京都や奈良に比べると古いレトロな町並みはそこまで多くないですが、アクセスの良さは大阪なので抜群です。
また、着物を着ている方もそこそこおられるので、着物を着てて浮くということもないので、気を遣わずに散策できると思います。
では、シーズン毎にオススメスポットを紹介していきます。続きを読む
春(オススメお花見スポット)
大阪城公園(大阪市中央区大阪城)
大阪にはお花見スポットはたくさんあります。
その中でも着物を着ている方が多く、人気なスポットは大阪城公園でしょう。
見頃の時期は4月の上旬になります。
大阪城公園全体には約3000本の桜が咲きます。
その中でも西の丸園内には約300本の桜が咲きます。
西の丸園に入るのは入園料も必要なのですが、夜桜ナイターも見ることができます。
夜桜ナイターでは出店やライトアップもございますので、お昼の桜ではなく夜の桜を楽しむにはもってこいのイベントになっています。
大阪城公園内での桜散策は広いので空いている場所、時間なども異なるのでゆっくり散策したい、夜桜を見たいなどの目的を選びやすくなっています。
比較的、着物を着ていても場所や時間を選ぶとゆったりと楽しむことが出来るのでオススメです。
夏(オススメ花火大会)
教祖祭PL花火芸術(富田林市パーフェクトリバティー教団敷地内)
大阪の花火大会は多数行われていますが、PLの花火大会をピックアップさせて頂きます。
例年約20000発の花火が打ち上げられる壮大な花火大会となっています。
アクセスも近鉄富田林駅から徒歩で15分ほどの距離になっていますので電車でのアクセスもしやすくなっています。
が、25万人から30万人ほど来場される大人気の花火大会なので、電車での混雑は覚悟しないといけません。
PLの花火大会を紹介するには理由があります。花火大会自体ももちろん素晴らしいのですが、富田林には寺内町という古い町並みが立ち並ぶ地域があります。
その中でも興正寺別院は見所です。
特にイベント等があるわけではないのですが、町やお寺の雰囲気は浴衣姿にぴったりで日本のおしゃれや風情を楽しめる絶好の場所になるのではないかと思います。
寺内町のアクセスは近鉄富田林駅から徒歩で10分ほどで着きますので、花火の前に浴衣<観光として古い町並みを楽しんでみてはいかがでしょうか。
秋(紅葉オススメスポット)
箕面公園、勝尾寺(箕面市)
大阪で紅葉を楽しむなら箕面市がオススメです。
なぜなら、箕面市には箕面公園と勝尾寺という二箇所の紅葉オススメスポットがあるからです。
まず箕面公園ですが、落差約33mの箕面の滝があります。
その箕面の滝に重なって見える紅葉はなんとも言えない風情漂う景色となっています。
アクセスも良く阪急箕面駅から徒歩5分で箕面公園には着きます。
そこから約30分から40分ほどの距離を歩くと箕面の滝に到着します。
駅から滝までのバスはないので歩くのがしんどい方はタクシーを使うしかありません。
着物で歩く形になるので普段の洋服よりもしんどくはなりますが、紅葉の散策にはぴったりなので歩かれた方が楽しみは増えるのかと思います。
もう一つのオススメスポットである勝尾寺はアクセスこそ箕面駅からバスで30分とそこそこ悪いですが、夜のナイターを楽しむ事も出来ます。
ただし、11月の土日祝になりますので日程調整は必要になります。
箕面の滝も勝尾寺も電車だけでは辿りつく事は出来ませんが、絶景のポイントとなっていますので、着物での大阪紅葉観光をお考えの方は箕面は外せないポイントと思います。
冬(初詣などのお参りオススメスポット)
大阪天満宮(大阪市北区天神橋)
大阪での初詣ポイントは大阪天満宮をピックアップさせて頂きます。
大阪天満宮は合格祈願などで参拝される方が多いです。
なので、学生さんやその親御さんが多くなります。
そんな大阪天満宮がオススメな理由はとにかくアクセスしやすい、という事です。
三が日の参拝者は約50万人ほど来られるみたいなのですが、時間帯を外すとかなりゆっくりと参拝出来るようです。
時間は元旦だと明け方の3時〜5時の時間帯であればゆっくりと参拝出来るようです。
大阪天満宮のいいところは出店はもちろん出るのですが、近くの天神橋筋商店街にも出店が出るのでお祭りのような雰囲気も楽しめる事ができます。
また、大晦日は地下鉄、JR共に終夜運転をしていますので、明け方の時間でも参拝する事は可能です。
楽しむポイントが参拝や着物だけではなく、お祭りの様なポイントも楽しめるので浴衣の雰囲気を着物で楽しむ。
みたいな感じも味わう事が出来ますので一石二鳥的な楽しみ方ができます。
なので大阪天満宮は初詣のオススメスポットです。