
半幅帯の結び方(文庫編)
帯は結ぶの難しいと思われている方が多いと思います。
だからこそ作り帯という商材も流行っているのだと思います。作り帯ももちろん良いと思います。
ただし、半幅帯はかなり無数に遊べる結び方があるのも知って頂きたいです。帯を何本も持つのも良いですが、何通りの結び方を知っている方が着物や浴衣の魅力を感じる事ができると思います。
そんな着物や浴衣を着たくてもきれないとお悩みの方に、まずは半幅帯の基本となる文庫結びをマスターして頂きたいです。
ポイントさえ押さえ、反復して結ぶくせを身につけると難しくないです。この文庫結びをマスターすれば浴衣でも着物でも半幅帯は結べる状態になりますのでぜひお試しください。
何度か結ぶと終わった時には、なんだこんなに簡単に結べるのか。と思えるはずです。
着物の着付けや帯の結び方はひたすら反復し実際に外を出歩く事が1番の近道だと思います。
浴衣や着物を着る直前に覚えようとするのではなく、『今年は浴衣(着物)を着る!』と意気込んで1週間〜2週間前から着付けの練習をし準備することできっと普段着として外に出歩けるレベルにはなれるはずです。
それではいきましょう。
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手先を50cmほど半分に折る。
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手先の付け根を三角に折り、2周巻く。
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帯を巻き終わったタレ(肩にかけていない方)を三角に折り込みます。
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帯を結びます。
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帯の手先とタレを体に対して垂直にする。
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タレを使ってハネを作る。
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もう一度折り込む。
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折り込んだタレにヒダを作ります。
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肩にかけていた手先がタレの上からかぶさる様に結んでいく。
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余った手先をお腹に巻いている帯の中に入れてしまいます。
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帯を右側に回していきます。
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お腹に巻いていた帯の下から出ている手先を帯の中に入れ込む。
手先(帯の端)を縦に半分に折ります。
(半幅帯は基本的に無地や同じ柄が連続しているので特にどっちが手先でどっちがタレという指定はありません。)
半分に折る際にクリップや洗濯バサミで止めておくと便利です。
50cmは手を広げた状態5つ分くらいです。
手先は邪魔なので肩にかけておきます。
付け根をしっかりと押さえておくのがポイントです。
お腹に巻いている帯の上側で結び目を作る様にするためです。
肩にかけていた手先をタレの上にかぶさる様に結んでください。
この時にしっかりと結ばないと結果的にずれてきますのでここはポイントです。
またお腹に巻いている帯の上側に結び目ができるのもポイントです。
これをすることで帯がずれにくくなります。
右手でタレを持ち肩幅くらいのところで折ります。
タレがまだ長いのでもう一度肩幅くらいの位置で折り込みます。
山並みになる様に折り込んでいきます。
この時お腹に巻いている帯の上側よりも上に結び目を作るイメージで結び目を上にします。
必ず右側に回してください。
左側に回すと着物や浴衣が着崩れしてしまいます。